【生活者意識調査】今年の「鍋料理」「クリスマスケーキ」はいつもと違う?

今年の冬メニューの事情

「鍋料理」「クリスマスケーキ」への新型コロナウイルス感染症の影響は?

 最近はすっかり寒さを感じることが増えてきました。衣替えをして暖かい服やコートを用意したり、寝具を冬用のものに変えたりと、防寒の準備を進めているころではないでしょうか。
 冬のメニューと言えば、からだがぽかぽか温まる鍋料理。そしてクリスマスの時期にはケーキを食べる、という方も多いと思います。これからの冬のイベントに向けて登場することも多いこれらのメニューですが、新型コロナウイルス感染症の影響はあるのでしょうか。CCCMK総研では2020年9月25日~30日に2,405人のT会員の皆様にアンケートを行い、今年の鍋料理とクリスマスケーキについて、どのように考えているか聞きました。

今年の鍋料理は「家で」「家族と」が主流 

 最初に、鍋料理の「食べる手段・場所」を見てみましょう(図1)。昨年も今年も9割以上が「家で用意したもの」と回答しており、今年も家で鍋料理を食べることが主流となりそうです。一方で「お店で」「旅行先で」は今年は減少していて、外食や旅行を控えていることが影響していると考えられます。「誰と食べるか」(図2)では、「友達と」「仕事関係・会社の同僚と」が減少し、「一人で」は変化はありませんでした。こちらも感染予防として外食を控えたり少人数で食べることを意識しているようです。

【図1】
鍋料理を食べる場所・手段
【図2】
鍋料理を誰と食べますか

 それでは食べる頻度がどうかというと、全体では「増えそう(22.1%)」が「減りそう(15.6%)」を上回っています。性別・年代別では回答に差が見られました。男性70代と女性20~60代では「増えそう」が多く、男性50代は「減りそう」の方が多くなっています。(図3)
 「増えそう」と回答した方は、その理由として「家にいることが多くなりそう」を多くの方が挙げており、家で鍋料理を用意することを前提に「増える」と予想しているようです。「今年食べたい鍋料理」の上位項目に「具材セットや鍋スープの素などを利用して手軽に」が挙げられましたが、「今年鍋料理を食べる回数が増えそう」の回答が高かった20代女性、30代女性では特に支持されています(図4)。準備が手軽であることも回数が増える要因となるようです。
 「減りそう」と回答した方は、「外食が減る」「人と集まる機会が減る」という理由が目立ち、外食や、友人・職場の仲間との集まりなどで鍋料理を食べていた方が「今年は減る」と考えているようです。「一つの鍋を皆でつつく」スタイルに抵抗があるという意見も見られました。

【図3】
今年の鍋料理について思うことー「食べる回数」
【図4】
今年食べたい鍋料理(上位抜粋)

クリスマスケーキは昨年同様テイクアウト中心

 今年のクリスマスケーキの場合はどうでしょうか。
昨年クリスマスケーキを食べた方は65.1%、今年予定している方は61.3%です。手段は「購入(テイクアウト)したものを、自宅や外出先で」が昨年も今年の予定も最も多く、どちらも半数近くが回答しています(図5)。購入予定の方のケーキの予約については、調査時点(2020年9月25日~30日)では約4分の1が未定・不明ではあるものの、すでに34.5%が予約をすると回答しています(図6)。時期は昨年とほぼ同様の食べる日の3~4週間前がピークとなりました。どうやら昨年と今年では、食べる手段もクリスマスケーキ予約時期もあまり変わらないようです。


【図5】
クリスマスケーキを食べる場所・手段

【図6】
クリスマスケーキの予約状況

 今年のクリスマスケーキについて思うことを聞いたところ、「食べる回数が増えそう」は4.3%、「食べる回数が減りそう」は7.1%ほど回答があり、減る理由として新型コロナウイルス感染症の影響とみられる「人と会わない」「外食をしない」が挙がりました。若干食べる回数が減りそうな要素があるものの、お店で購入して主に家で食べることが想定されるクリスマスケーキの場合は、外食で食べる機会の多い鍋料理ほど、手段など新型コロナウイルス感染症の影響によって変化する要素は大きくはないのかもしれません。
 今年食べたいクリスマスケーキの形状やサイズは、同居形態別にみると「ホール(カットされていないケーキ)」は既婚で子どもと同居する方が最も高く、「小ぶり/少人数向け」では一人暮らしや夫婦のみで暮らしている方が多くなりました(図7)。


【図7】
今年食べたいクリスマスケーキ(項目抜粋)

自分に合ったスタイルで冬メニューを楽しもう

 今年は鍋料理もクリスマスケーキも、感染症対策やステイホームを意識したメニューやサービスが増えているようです。外食の機会が減って鍋料理が食べられないという方は、デリバリーサービスを利用してお気に入りのお店の鍋料理を。新型コロナウイルス感染症が気になる、大人数での集まりは難しい、という方は、一人用の鍋や少人数向けの小さめサイズのクリスマスケーキを。いつもとちょっと違うメニューやサービスを利用して、冬のおいしいメニューを楽しみましょう。

【調査設計】
調査地域 :全国
調査対象者:男女20~79歳のT会員
サンプル数:2,405サンプル
調査期間 :2020年9月25日(金)~9月30日(水)
実査機関 :CCCマーケティング株式会社(Tアンケートによる実施)
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本調査の集計表を販売しております。
詳しくは、下記をご確認の上、お問い合わせください。

【調査内容】
質問数:全10問
内容:
・鍋料理を食べた/食べる場所・手段・一緒に食べる相手(昨年・今年)
・どのような鍋料理を食べたか/食べたいか(昨年・今年)
・今年の鍋料理について思うこと
・クリスマスケーキを食べる/食べた場所・手段・予約状況
・どのようなクリスマスケーキを食べたか/食べたいか(昨年・今年)
・今年のクリスマスケーキについて思うこと
・属性(性別、年代、居住都道府県、同居家族)

【集計内容】
・単純集計
・性年代別クロス集計

【注意事項】
・クロス集計において、集計対象数が極端に少なくなる質問は出力していません。

【商品名/番号】
品名:冬のメニューに関するアンケート
番号:20_006-002
【価格】
集計一式:12,000円(税別)

【お問合せ先】
CCCマーケティング総合研究所 
担当:服部 / 杉浦         
cccmk-souken@ccc.co.jp