産学連携「道の駅富士川」の利用動向調査

CCCマーケティング総合研究所(以下、CCCマーケティング総研)は、生活者のみなさんが暮らす「まち」の明るい未来創りに貢献したいという想いのもと「暮らす人と共に歩み、共に考えるシンクタンク」を目指しています。
今回は、地域活性化のための取り組みをすすめる拓殖大学へご協力させていただきました。
2022年10月8日(土)、富士川町と拓殖大学共催のシンポジウム「富士川ルネッサンス2022 よみがえる新しい富士川舟運」が開催されました。
このシンポジウムの一環として、「道の駅富士川」と連携し、中部横断自動車道開通により客層や利用状況がどのように変化したのか、拓殖大学中嶋ゼミの学生の皆さんがCCCマーケティング総研より提供したTポイントのデータを読み解き、発表を行いました。CCCマーケティング総研では、学生の皆さんのお取組みをデータベース・マーケティング知見の分野で支援をしています。

■地方活性化のためにデータを活かす
「道の駅富士川」は山梨県と静岡県を結ぶ中部横断自動車道にある道の駅で、開業時の2016年からTポイントにご加盟いただき、さまざまな地域からお越しになる年間2万人以上の方にお買い物でTポイントをご利用いただいています。
この様なご縁から、中部横断自動車道開通効果を検証する方法の1つとして、「道の駅富士川」のTポイントのデータを活用することになりました。地域に根付いた拠点でありながら、遠方からの利用者も多く見込まれる「道の駅」の利用状況を分析することで、山梨県富士川町を訪れる域外からの利用者層の変化を捉えることができます。また地域活性化につながるヒントが多く見つけられそうであることも、期待されます。

■学生たちの学びのためにデータを活かす
Tポイントのデータは、中部横断自動車道開通前後のそれぞれの期間について、性別・年代・居住都道府県別・利用時間帯別の実績を統計データの形式で提供しています。あわせて、CCCマーケティング総研からデータセットの説明、現状分析を行うための仮説の立て方、仮説を立証するためのデータ集計、分析方法についてレクチャーを行いました。CCCマーケティング総研としては、実際にあるマーケティング課題に対して、実データを活用して事象を分析することが、学生の皆さんにとって質の高い学びにつながればと考えています。

拓殖大学中嶋ゼミ学生の皆さんからは、取り組みを終えて、次のような感想をいただきました。(※一部、抜粋です)

「初めにデータを拝見した際は数字の羅列に圧倒され、ここから私達が出したいグラフやパワーポイントに使えるデータを取り出すことが出来るのかと不安になると共に途方に暮れるほどでした。でも、一つ一つのデータの見方を教えていただき、私達が知りたいことについての仮説を立て、データを絞り込んでいくと、次々と数字が言うことを聞くかの様に使いやすくなっていき、興味を持ちました。学校の授業では体験することの出来ない経験をさせて頂き、このような機会に感謝しています。」

「今回の授業を通じて、学校では学ぶことができないことを教えていただくことができ、とても良い時間であったと感じています。また、技術面だけでなく、マーケティングにおいての考え方もお話を聞くことができたので、今後このようなデータ集計をするときに参考にしたいと思いました。」


地域創生をすすめる上で、若い世代の声は今後ますます重要になってくると思われます。CCCマーケティング総研は、地域創生の取り組みに関わる学生の皆さんをマーケティング領域で、これからも積極的にご支援してまいります。

なお、拓殖大学中島ゼミの取組風景は、note に掲載しています。ぜひ、ご覧ください。



<お問合せ先>
CCCマーケティング総合研究所 
担当:財津

CCCマーケティング総研 問合せ


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